SEU(Significant Energy Use、重要なエネルギー使用)とは、総消費量のかなりの部分を占める、またはエネルギー性能を大きく改善できる可能性があるエネルギー使用のことです。機械、ライン、設備、あるいはシステム全体が該当する場合があります。
重要なエネルギー使用の特定方法
まず、エネルギーがどこに流れているかを把握します。どの設備やプロセスがどれだけ消費し、消費量が時間とともにどう変化するかを調べます。通常はパレート順位を用います(上位数台の機器が消費量の大半を占めます)。あわせて、設備の経年や運転のばらつきなど、省エネの可能性も評価します。
各SEUについて、ISO 50001に従い、それに影響する要因を特定し、指標(EnPI)と運用管理上の注意点を割り当てます。
製造業の例
塗装工場では硬化炉と乾燥機、溶接工場では溶接電源とロボット作業場、エネルギーセンターではコンプレッサーと冷却設備が重要なエネルギー使用に該当します。コンプレッサーでは、稼働時間外の無駄な運転や圧縮空気の漏れが消費量の大きな部分を占めていることが多くあります。
計測がどう役立つか
サブメーターがなければ、SEUは推定で決めることになります。回路や機械ごとの計測により、パレート分析、消費プロファイル、稼働時間外の消費の発見に必要な根拠が得られます。Energy Infra Scanプラットフォームには、重要なエネルギー使用と機械の消費パターンの一覧が用意されています。
よくある質問
SEUは最大の消費機器と同じものですか。
必ずしもそうではありません。省エネの可能性が大きければ、小規模な設備も重要なエネルギー使用になり得ます。判断の基準は、消費量と改善の余地の両方です。
重要なエネルギー使用は見直す必要がありますか。
ISO 50001では、組織がエネルギーレビューとSEUの一覧を、重要な変更があるたびに更新し、実態に合わせておくことを求めています。